ネフティスをもっと好きになってもらうために――あるいは新規のお願い
こんにちは。かたつむり工房です。
前回のネフティスデッキ紹介記事を読んでいただいた方に、あるいはネフティスを知りたいという方に、もっとネフティスを好きになっていただくために、ネフティスの世界観について軽く紹介しておきます。
前回あんなに長かったのにまだあるのかよとお思いの方もいるかもしれませんが、俺のことは嫌いになってもいいからネフティスを好きになってくれ。
一応言っておくと、ここからの説明はすべて私個人の考えであり、公式が発表したものではないということを了解しておいてください。
まず、この新規ネフティスの時系列から見て過去の時代。《ネフティスの鳳凰神》が、彼女(一応エジプト神話では女神です)に愛された《ネフティスの導き手》の導きに従って、敵と戦う時代がありました。これは恐らく現実の遊戯王の時代としてネフティスが活躍した時代があったということと重ねられています。
そして、ネフティスが戦う時代は終わり、平和な時代が訪れた。戦う必要がなくなるとともにネフティスは像のような姿になり、長い眠りにつきました。不死鳥は寿命が来ると自ら火に飛び込んで死ぬことで再び産まれると言いますが、これも鳳凰神としての死の形であり、転生の準備であると思われます。
時代は過ぎ、ネフティスの部族はネフティスの像を祀り上げるようになり、その神官が《ネフティスの祀り手》です。実は守護神のイラストに小さく映ってますね。
一方、かつてネフティスとともに戦った導き手は年老い、《ネフティスの悟り手》となり、《ネフティスの祈り手》という娘も産まれました。「悟り手」とは恐らく実際にネフティスと相対した人物であり、「伝説にあるネフティスの存在を悟る者」という意味を持つのだと思われます。
平和に過ごしていたある日、またネフティスの部族は戦う運命に晒されます。それを察知してか、あるいは戦いから助けを求める思いに呼応して、ネフティスは転生(《ネフティスの輪廻》)し、新しく《ネフティスの蒼凰神》として生まれ変わります。蒼とは、より温度が高い炎としてパワーアップしたネフティスという意味でもあり、また、新しい炎としての意味も持っているのでしょう。
しかし、ネフティスはパワーアップしたとはいえ、敵も強くなっています。これはFLAMING ETERNITYからヒドゥン・サモナーズまでの時代の変遷という意味も持っているのでしょう。ましてやかつての導き手にはもう彼女を導く力はもうなく、一人で戦わなければならないため、蒼凰神は苦戦します。そこで、彼女たちは新たに導き手としての力を、悟り手が腰に下げていた導き手の冠とともに、新たな希望である祈り手に受け継ぎます。
《ネフティスの希望》は苦戦している蒼凰神と祈り手に力を受け継ぐ様子が一枚に収まっているいいイラストですね。……弱いですけど。
新たな導き手としての力を得た祈り手は蒼凰神を覚醒させ、《ネフティスの焔凰神》を生み出し、二人は新たな戦いに挑む。
《ネフティスの覚醒》は焔凰神の覚醒であり、祈り手の覚醒でもあるというわけです。また、戦いに挑むという部分で物語が終わっているのは、戦うというのが私たちがこのカードで行う新規ネフティスによる決闘そのものであるということだと思われます。
ここまでが新規ネフティスカードから読み取れるストーリーと考察でした。
実はカードデザインもかなりきれいに作ってあって、上記のストーリーのように、祀り手→守護神→輪廻→蒼凰神→焔凰神というように盤面に出るようになっていて、素晴らしいです。焔凰神は儀式を含むL3モンスターですが、この素材三体は恐らく、覚醒する《ネフティスの蒼凰神》＋覚醒させる《ネフティスの祈り手》＋祈り手に力を与えた《ネフティスの祀り手》となるのがストーリー上正しいと思われます。
しかし、この三体だと完全体のネフティスにはなりません。ここから、祈り手はイラストでは顔を隠していること、悟り手の効果範囲が星4以下のネフティスであること、輪廻で儀式召喚するモンスターが「ネフティス」儀式モンスターであること、を考えると、覚醒した祈り手の蘇生効果持ち星4儀式モンスターなんかが新規として来るんじゃないかな～と思ってます。ていうか来てくれ。
祈り手儀式で希望のイラスト通り悟り手と祀り手をリリース、墓地の蒼凰神を蘇生して、祀り手が自身効果で自己再生、という手順で三体の儀式モンスターを素材に焔凰神がリンクできると完全にストーリー通り完全体焔凰神を出すことができるわけです。
というわけで、デッキ紹介に続いてネフティスの背景ストーリー紹介でした。少しでもネフティスを好きになってもらえたら嬉しいです。かたつむり工房でした。
この流れめちゃめちゃエモいからマジで欲しい。KONAMIさんお願いします。あと《手札爆殺》も。
